アナタはだあれ?

生き物たち comments(3) - くら乃屋女将

今日は気温がプラスになりまして
積り固まった雪がざーざーと融けましてございます。
1月にこんなに雪融けの音を聴くとは…。
正常ならざる気象のせいかしらと心配になります。

まだ、冬を満喫しきれていない気がしますから
もう少し厳しい冬でいてほしいのですけれど。
変かしら。。。


快晴の朝

朝焼けの雪道。


こちら地方では、新聞屋さんも郵便屋さんも原付バイクでの配達で
年間を通じて季節に拘らず雨でも雪でも、つるっつるの凍結坂道でも
お兄さんたちはほぼ命がけでバイクを走らせ任務を遂行するのです。

うっすらと積もった新雪の下には、テカテカの氷が隠れています。
歩くのさえ怖いのに、お兄さんたちの運転技術は凄いもんです。

秘技、足ブレーキ

タイヤ痕の脇に、足ブレーキ痕。右足だ。
巧みに氷の坂道を下って行ったようです。 すんごいですねぇ。



雪が積もった翌朝の楽しみは、なんといっても足跡探し。
ああ、これはキツネだわ、タヌキだわ、これはきっと猫ね、と
雪面に残された足跡からその主を推察するのは、いと楽し♪

そして田んぼ脇の用水路に、不思議な足跡を発見。

なんですじゃろ、こりゃ。。。

謎の爪痕


両手を広げて、爪を立てたような跡。。。
写真の下方に用水路がありまして、ここは雪の崖のような斜度があるのですが…。
誰ぞよじ登った…?

アナグマ? ハクビシン? テン? お分かりになる方、どうぞ教えてくださいまし。

こうした動物たちの通った跡は、雪がなければ分かりませんし
誰も足を踏み入れない場所ですから、ワタシにもはっきりと見分けられるのでした。
葉が茂る夏や落ち葉夥しい秋には、素人には全く見つけられません。

冬だからこそ。 ビバ冬!!ブラボー雪!!!

マタギさんは落ち葉の具合とかで分かるようですよ、
こっちから来て向こうへ行ったとか
二頭来たとか、引き返していったとか。 すんごいですねぇ。

色々な匠がおられるものです。


家に帰れば、のほほんな動物たち。

むぐ…

挟まれてますな、白黒と三毛に。
愛すべき布団キャラ。 ビバしょう吉。 


br_decobanner_20100423151923.gif← 足跡の主に会いた〜い♪


猛省(いつもの)

日常 comments(6) - くら乃屋女将
 冬は寒いし雪も降ります。
最高気温が一桁でも、プラスなら「暖かいね〜」が挨拶になります。


 降れば掻く


 強力助っ人登場


だもんで観光のお客様は激減いたしまして
宿のお仕事は少な〜くなります。
時間はあるけど売り上げがありませんから娯楽に走ることもできず
不安な気持ちと積もり続ける雪に負けそうになることが
ワタシにでもたまにはあります。

先週、結婚20周年を迎えまして、別にめでたく思ったわけではないけれど
まあ節目でもあるし、せっかくだから街に下りて晩御飯でも食べようと
珍しく意見が一致しまして、行って参りました。

美味しいお料理とともに
普段は3ℓで1000円を切る日本酒を友としているせいか
本物の日本酒をいただくと殊更その美味に酔いしれてしまいます。
加齢とともに弱くなっているのだから適量で止めておけばいいものを、
根の卑しさが出てつい杯を重ねてしまいました。

当然の結果、どっかーん♪といい気になりまして、
せっかく街に下りてきたんだから歌でも歌おう!と
駅近くのスナックに繰り出し(駅周辺にカラオケボックスはない)
ストレス発散!とばかりにほとんど怒鳴るように歌を歌い、
しかもすでに歌の体裁をなしていない状況になり
二人とも両目が蚊取り線香のようにぐーるぐるで
どうやって家に辿り着いたんだか、さぁーっぱり記憶がないのでした。


だめじゃん、そんなんじゃ。 いい大人のはずなのに。。。


翌朝、朦朧とした頭で何が起こったのか、何をしでかしたのか
思い出そうとしても全てがジグゾーパズルのような断片で
つながりゃあしません。

歌を…歌ったよな、確か…何歌ったんだっけ…と
朝食用のちくわを切っていると
…「津軽海峡冬景色」って、歌詞「かもめちくわ」だけで歌えるな…
などとしょーもないことだけが濁った頭に浮かぶのでした。

全っ然だめじゃん、自分!

遠野は狭いんだから、今頃市内の人みーんな
くら乃屋の二人、昨日えらく酔っ払ってたってよ
なーんて話しているかもしれないと思うと
ああ、また再びの猛省に突入。
学習しろ…自分。

あれからほぼ1週間経っているけれど、しばらくは街に行きたくない。。。

もうあんなにお酒を飲むのはやめよう


br_decobanner_20100423151923.gif← 反省だけなら猿でもできるよ〜


祈り

我思う comments(0) - くら乃屋女将

民間企業にお勤めしていて、「殉職」ということはあるのでしょうか。

国を支える施設ですから、A国が国家事業として各国の技術者を招聘していたはずです。
しかしながら、その施設がひとたびテロリストの標的となった場合には
外国人技術者たちを盾に取られたとしても、
テロリストの殲滅を優先させる国であることを
どれほど認識されていたのでしょう。

わが国では、たとえ相手がテロリストであっても人命として尊ぶという
某国から見れば生ぬるいスタンスを取っているのですけれど
これこそが武力によって紛争解決をしないと決意した国の姿勢ですから
ワタシは支持したいと思うのです。

だからこそ我が国の首相の発言は、少々的外れに感じます。
国軍の銃弾に倒れたかもしれない民間人に対して、
国のトップが述べるべきことは他にあるのではないでしょうか。


いずれにしても、A国人のスタッフが日本人スタッフを
自国民に装って脱出させてくれたことに、心から感謝をお伝えしたいです。
自らの命の危険を顧みず、他国の人を救った勇気を尊敬します。
そんな人がいる国の国家プロジェクトに日本が参画していたことを
誇りに思いたいです。


そして犠牲になった方々の無言の帰国に際して
政府要人が花を捧げるのは、ご遺族との対面の後にするべきで
到着と同時にあのような無駄なパフォーマンスをしたことに
少なからず憤りを感じました。
ご遺族が先でしょう。 何もできなかったくせに、しゃしゃり出るんじゃありません。
彼らは国の要請で現地にいたのではないのですから。
それとも、政府専用機を飛ばしてあげたんだとでも仰るのでしょうか。


あの会社の広報担当者さんも社長さんも
きちんとした発言をなさっておられたのが印象的でした。
どこかの国の政治家とは雲泥の差です。

一連の報道にもまた、マスメディアへの失望を募らせました。
H田氏が、日本のジャーナリズムは死んだと嘆いていたのは、何年前でしたかしら。。。


痛ましい犠牲者となられた方々に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。



祖国での眠りが安らかならんことを。


br_decobanner_20100423151923.gif← 黙祷


願望 羨望 野望

猛禽 comments(2) - くら乃屋女将

本日も雪、湿った思い雪が降りました。
まだ1月なのにこんなに重い雪が降るなんて、なんだかがっかり。。。

サラサラで積もると影が青く見える、きれいな雪がいい。
もさもさ雪でも青いのですが、軽やかな方がいい。

雪の時期は狩猟の時期でもあります。
先日、鹿撃ちに同行させていただきましたことはご報告いたしました。

また別の日には、ワタシが恋焦がれてやまぬこの方にお会いできました。


ぬふふん〜♪ かわいーのです〜♪




誰?

頭部に被っているのは、フードと呼ばれる目隠しです。

緊張したり興奮したりするのを抑えたいときに使います。



何?

据え(腕に乗せること)させていただきました!!(モデルは番頭)

本職の方の修業では、据えに2,3年かかるのに!


さあ、この子は誰だか、もうお分かりですね♪



   じゃ〜ん♪♪




僕、僕、ハヤブサ! きゅるん♪


ハヤブサくんでーす!


ワタシたちは彼にとっては知らない人なので、うっかりすると咬まれて
大怪我をしてしまう(なんたって肉食)かも知れないことから
フードをつけての対面でした。


まだ飛べないの 今日はヒトが多いよ。。。



まだ2歳のこの子は、訓練をされていないので狩りどころか、飛ぶのもヘタクソです。
ハヤブサの空を切るような飛行は、
野生の子は十分に鍛えられていますから可能ですけれど
この子のように飼育されている個体は、筋力が不足しているため、
筋トレしなければできないのです。

飛ぶ力をつけて、獲物を掴む練習をし、合図で飼い主のところに戻ることを覚え
本番に臨むときには体重を落として、つまり食事制限をして
餓えた状態にして狩りをさせるのです。


でもこの子はまだお子ちゃまなので、今シーズンは訓練だけで終わるようです。

ハヤブサが狩るのは主に鳥類。
この子が訓練するようになったら、この付近に小鳥の姿は見えなくなるでしょう。
恐らくカラスも。。。

まるで海亀さんのような愛らしい瞳のこの鳥が
捕食者などにはとても見えない。。。でもれっきとした猛禽くん。


キミは、キミは…  なんて美しいんだー


br_decobanner_20100423151923.gif← 萌えまくり〜♪♪♪


しょう吉、受難

生き物たち comments(5) - くら乃屋女将
しょう吉はビビりであります。

飼い主が両手を広げて近づくだけで、怖くてすくみます。
手に食べ物を持っているときだけ、心を許してすり寄ります。

喉を鳴らすことは滅多にありませんが、
たまに頭なでなでが心地よい時、身を固くしていながら
かすかに喉を鳴らす時があります。

甘えきれない猫、家猫修業が一向に進まない猫、
嫌なことだけは忘れない猫、好奇心よりも保身が優先する猫
それがしょう吉。 

でもこの家が自分の家だということだけはわかってくれているようで
扉を隔てた当館ラウンジに知らない人の声が響いても
決してココまでは来ないと信じている様子が健気でもあります。

元来、猫は我慢強いイキモノであります。
犬とは大違い。
犬は大げさに痛がったり不必要に叫んだりしますが
猫は痛くてもじっと我慢して騒ぎません。

しょう吉がゴハンを「飲んで」いることに気付いてから、数週間経ちました。

歯が痛いのは明白で、ネコジャラに噛みついても「イテっ」とばかりに
すぐ放してしまいます。

自然治癒が見込めないのが歯周病。

ってことで本日はしょう吉さんの歯を病院でクリーニング。
結果、根元までダメになっていた奥歯が2本!当然抜歯。

そんな歯を抱えてさぞ痛かっただろうに
毎日いつもと変わらずゴハンをねだり、
平静を装ってゴハンを「飲んで」いたんですねぇ。。。


あほのしょう吉、愛しさ倍増、どん!



1 ぴー助のごはん皿、食べ残しアリ 発見!


2 よっこらせぃ

3 おろ?届かんじゃないの

4 こっちの隙間か?

5 やっぱこっちか? くっ…届かん…!

一旦下に降りてから最上段へ一気に飛べばいいと分かるまで30分かかりました。

ほんとアホやーと笑いつつ、見届けてしまいました。

お前の努力する姿に勇気をもらうほど
ワタシは弱冠ではないのだが。


br_decobanner_20100423151923.gif← 今日からゴハンは「食べ」ようね!


暖房器を考え直す

お宿 comments(3) - くら乃屋女将

気が付いたのはつい最近でした。
アホな頭ですから、こっちとあっちが結びつかなかったんですね。

先ずは電気代が嵩んでいるのに首を傾げました。
だって昨年の同時期に比べたら、お客様の入込は激減しているのに(泣)、
電気代がほとんど同額なんです。
どうしたことかと電力会社に尋ねてみれば、
夜間の電気使用量が昨年と変わらないのだとか。
えー、どゆことー?なんでー?アホな消費者に担当者さんが優しく諭してくださいます。
お客様、もしや蓄熱暖房機をお使いではありませんか、と。

はい、当館は蓄熱暖房機を使用しております。
深夜電力を使って煉瓦のカタマリを暖め、
日中はその暖められた煉瓦から放出される熱で暖を取るという方式です。
日中に熱をたくさん放出すれば、夜間にその分熱をためなければなりませんし、
気温が下がれば煉瓦が暖まりにくくもなるわけです。

ですから入込数に拘らず、お客様がいらっしゃるときには
熱を放出させて室内気温を上げていたので
昨年とさほど変わらぬ電気使用量となったようなんです。

あー、そーなんですかー、じゃしょーがないですねー、と電話を切って
アッと気が付くためゴロー(知ってる方にありがとう)!

日中ずっと、煉瓦からじわ〜っと熱を放出し続けるってことはですよ、
お客様がチェックアウトして、次のお客様がいらっしゃるまでの空白の時間も
蓄熱暖房機は誰もいない当館のラウンジに熱を放出し続けるってことなのです。
つまり夜間に暖めた熱を、無駄に垂れ流しているってことになるじゃないですか。

しかもチェックインの際、お客様がラウンジにおられるのは10分程度、
朝食時は30分から長くても2時間程度。
その時間の暖房のために、夜中の間ずっと蓄熱の電気を使っているなんて!!!
なんてこった! 不経済極まりない暖房機じゃないですか!

ずっと人がいる空間でならアリなのかもしれません。
しかし、調べてみますとドイツではこの蓄熱暖房機は発売禁止となっておりまして
設置している所にでさえ、なんと撤去命令がでているそうです。
がぁ〜ん! 蓄熱暖房機には明日がない! 
機器として絶滅が決まったも同然なのですから、
もうメンテナンスなんてできなくなるってことですわね。
恥ずかしながら、このことに気付くのに4年もかかってしまいました(号泣)。

騙されたとは申しますまい。
こちらで実際に生活してみて初めて分かることも多かったので
こうしたミスマッチが起きたのですから。

修正、したいです。。。
再投資するのは痛いのですが、このままではとにかくイカンと思うのです。




彼らの後ろの四角い白いのが蓄熱暖房機です。
ワタシたちの居室もこの暖房機ですが、ここはこの子たちのためにも
これでいいのだと思えます。

先日は最低気温が−18.4℃でした。
この寒さをのりきれる、環境によろしい暖房機とは。。。


……………………雪が融けたら、薪だな造りから始めるか。。。


br_decobanner_20100423151923.gif← 薪子でびう〜⁉


鬼から電話

遠野の人 comments(3) - くら乃屋女将

「なもみ」のシーズンです。
地域によって呼び方は様々ですが「なまはげ」の親類といったところでしょうか。
「すねか」と呼ぶ地域もあるようです。

恐ろしげなお面で包丁など振り回し 「親の言うこときかね子はいねが」と
自宅に上がってくるんですから、子どもにしたらたまったもんじゃありません。
泣き叫び、親にしがみつき「いい子にします」と約束をします。

ああ、なんていい風習でしょう!
東京や大阪などの大都会にこそ来てほしい「なもみ」さま。
こまっしゃくれてオトナをなめきった子どもを、盛大に諌めてほしいものです。
でも都会の子は「どうせ着ぐるみでしょ」とかなんとか言うんだろうな。。。
そういうことを言うようになる前に、「なもみ」に来てもらえたらよろしいのだわ!


さて、血も何もつながっていない我が孫、最近ちょいとした反抗期です。
何でも言うことをきく年頃からさらに進化した模様で
桃ちゃんも段々と手こずってまいりました。


 テテの出待ち

フロントに陣取ってドアの内鍵をかけ、ママが入れないようにしたり
触ってはいけないものを、よこせと暴れたりします。

ふむ、こうして人は進化するのか。。。

と言っている場合ではない。
遠野には「なもみ」がいないのです。

が、世の中には同じようにお困りのママたちがいるということで
とても重宝するアプリが開発されました。

鬼から電話がかかってくるアプリですって。

ママがタイマーをセットすれば20秒後とかに鬼から電話が来まして
悪い子は喰っちゃうぞ〜とか言うそうなんです。

先日はインフルエンザの注射を断固拒否し強烈にグズった孫は、
鬼からの電話によって「いい子にします、お注射がんばります」と約束したそうで
ババはそれを聞いただけで涙ぐみそうになりましたとも。 
うう、健気だ。。。よしよしよし…。。。




あなたのシャー!!では、怯まないのだよ、3歳児でも。


br_decobanner_20100423151923.gif← 「なもみ」の出前は?



りんご

遠野のおいしい comments(2) - くら乃屋女将

当館のちいさーな畑で栽培しているトマトやナスなどは
播きっぱなし植えっぱなしの無農薬、ちょっとだけ肥料です。

薬を使うほど虫の被害はありませんし、被害と言っても出荷目的ではないので
ちょっとくらい喰われていてもチョチョッと削れば問題ないのです。

薬を使うということは、薬代もかかりますし手間暇がかかります。
そのかわり生産量が増えるのです。
無農薬はその反対で、生産量は落ちますから単価も上がってしまいます。
その食べ物を口にする側からすれば、無農薬の方が断然いいとは思うものの
薬なしでは生産できない、つまり出荷できない作物だってあります。

りんごも、そのひとつです。



切り始めてから、ハッと気づいて慌てて撮影。

このりんご、「奇跡のりんご」です。 ひとつだけお裾分けいただきましたんです。

小ぶりで身が締まっていました。
お味は、先入観もあるかもしれませんけれど(おそらく大いにある)
少し酸味が立った素朴なお味でした。 甘みは後からほんのりと。

成功すればこそヒーローですけれども、
この道半ばの頃に、周囲からは気が触れたとさえ言われた生産者さん。
今は指導に講演にお忙しいとか。
今年は映画にもなりますしね。
お弟子さんは遠野にもいらっしゃいます。

信念って、すごいなと。

75歳で芥川賞受賞なさった方も、素晴らしいです。

しゃりしゃりとリンゴをかじりながら
自分にも可能性がまだある、と思いたくなりました。


br_decobanner_20100423151923.gif← K村さん、まだ歯を入れないのかな










関東の皆様、ご無事ですか

日常 comments(3) - くら乃屋女将

風も強く、重い雪がどっさりと降ったようで
関東地方の皆様、ご無事でお過ごしでしょうか。

交通機関の乱れは、首都圏においては致命的な混乱を招きますね。
騒然とした駅構内の雰囲気を思い出しながら、画面の中の方々にご同情申し上げました。

明けて翌日、なお足元が悪い中出勤する方々を映し
大仰にレポートをするアナウンサーに失笑し、
そんな氷の上なんぞ毎日歩いとるわい、と鼻でせせら笑いましたら
罰が当たりまして、本日この冬の初転びをいたしました。

右足を滑らせ、みごとなほど仰向けに、どしーんと倒れました〜。 とほほ〜。。。




右側に見える白い建物はこの方のお食事処でして、


くーちゃん♪ 2011年撮影

雪の多いこの頃はご隠居さくらの散歩時間が、ちょうどそのごはん時と重なるようで
さくらのリードに付けた鈴の音を聞きつけ、雪の上をにゃにゃにゃと出てくるのです。

もうここいらに住みつくようになって10年ほども経つのだとか。
そんな彼女が肉球が凍えるのも厭わず歩くを見て、
つい足元の注意を怠って駆け寄ってしまったのでした。
ええ、ワタシは彼女のおやつ係をさせていただいております。

ああ、くーちゃん、あんよが冷たいのに、こちらに歩み寄ろうとしなくてもいいのに、
ワタシが行くわ、そこにおいで…ツルっ! どっでーん!!!!

ほぼ大の字…空が、まだ青かった。。。 夕方なのに。。。

腰と背中を打ち、すこし首も傷めました。 やれやれ。。。


ああ、画面の向こうの都会の人たちを笑ったがゆえの失態なのであろうなと思い、
徐に立ち上がって少し間を取って待つくーちゃんに、持参したおやつを捧げたのでした。

くーちゃんは犬がお嫌いですから、彼女に近づくときにはさくらを抱いておりまして
転んだ時もさくらを抱いておりましたが、ご隠居様は安泰でございましたとも。

反射神経もだいぶ擦り切れてきたお年頃ですから、気を付けないといけませんな。


犬を抱いたおばはんが盛大に転んだとて、笑う人も助けてくれる人もいやしません。
そこにいたのはくーちゃんと、数羽のヒヨドリとスズメだけ。

転んでもひとり

なんつて。





長閑な一日でありました。


br_decobanner_20100423151923.gif← 滑り止めを過信しちゃイカン



薪の道 〜前回の続き〜

思えば遠くへ来たもんだ comments(2) - くら乃屋女将

薪ストーブへの思いを募らせたのは
なにも電気料金だけが理由なわけではありません。
かなり主な理由ではありますけれども。

移住前、東京住まいのワタシたちには、薪っつうものはどこで買うのかいな、
という程度の認識で、ホームセンターのHPに掲載されていた薪の値段に
腰を抜かした記憶があります。 
燃やすためにお金を使うなんて、タバコみたいだとも。。。

いざ移住して、じっくり辺りを見回してみれば薪を盛大に積んだお宅がそこここに。
そういえばそうだった、暖を取るために薪を使う方のおうちには
壁一面を埋め尽くす薪が積まれていて、
その光景は確かにかつてどこかで見たことがあったはずでした。
その積まれた薪は、購入されたものとは到底思えない量です。
はは〜ん、さてはこのお宅は山を持っていて、そこから間伐材を持ってくるんだなと
なんとなく思っておりました。
つまりは、薪ストーブを設置する環境に、
自分はいないのだと思い込んでしまったのでした。

しかし!今や遠野四年生ともなりますれば、
馬方くんや猟師さんや鷹匠さんとも知り合いになれましたし
蛇の道は蛇、薪の道は森に、ちゃーんとあるということが分かったのです。


ということで、「薪づくり倶楽部」の活動をちょろっと見学に行って参りました。


樵作業中の皆様 薪生産中


この会の代表の方は、ワタシたちを見たとたん、くら乃屋さんも薪ストーブ導入ですか〜
と嬉しそうにおっしゃったので、思わず「はい!」と返事しそうになりました。 
おっとっと。。。

代表さんに唆されて、番頭はチェーンソーを初体験。

オトコの玩具

道具っちゅうもんは、いつの時代もどんなものでも
男子にとっては玩具のごときものですな。
食いつきっぷり、見事でした。


職人になった気


代表さんったらば、最近のチェーンソーは軽いし性能もいいし扱いやすいんですよと
セールスマンかと突っ込みたくなるような口上をのたまい、
すっかり面白がってしまった番頭をこの場から引きはがすのに苦労いたしました。



荷物小屋


木だけを打ち付けた簡単な小屋。
こんな小屋なら一日でできちゃいますよと代表さん。
アナタ、ワタシらに何をさせようとしてますか。。。


薪だって馬だって、東京にいた時には自分の生活からとお〜い存在でしたけれども
それらから遠ざかっている方が何やら不自然に感じてまいりました。

田舎暮らしの醍醐味は、まだまだこれからなのかもしれません。
ワクワク♪



br_decobanner_20100423151923.gif← チェーンソーなら買ってもいいよ〜






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