番宣ではなく

お宿 comments(0) - くら乃屋女将
 あー、もう、ほんと時間の使い方がヘタクソになりました。

ちゃっちゃと片づける、なんてことができていた時代は
もう二度と来ないのでしょうか。

どしてこんなにテンツクかと申しますと、
ちょっとした事情がございまして、ええ。

さて、某国営放送の朝の連続テレビドラマと言えば
視聴が習慣となっておられる方も多いはずです。
習慣ですから見ずにはいられないんですね、どんなに退屈でも。
お気の毒です。

でもよく考えれば、ドラマに限らずそのテレビを見なければ
善し悪しが語れないのですから
やはり見なくちゃいけないのかもしれないですね。

本日3月の年度末に連続ドラマが一つ、終了いたしました。

次回のドラマの舞台は岩手県は久慈。
そして出演者の中に、我らが宮本信子さん!

いえい!




海女さんのおばあちゃん役で出演なさいます。


このドラマは毎日放送されるので、
「どんどん撮ってどんどん放送する」感覚なのだそうです。

わんこそばのようですな。

まだ放送前ではありますが、すでに12週分の台本はできているので
快調に撮影が進んでいるのだそうです。
12週と言えば約3か月分。
ドラマの1クールは半年ですから、
もう半分は書き上がっていることになります。

場当たり的な展開になりがちな長期の連続ドラマにあって
半分が放送前にできているというのは、相当期待できるんじゃないでしょうかしら。


どうしてそんなことを知っているかですって?

それは、今テンツクだからです。はい。





皆さま、どうぞご期待くださいませ♪

ああ、体制側の応援をするなんて、ワタシらしくない。。。
つまりは、習慣的に視聴している方へのメッセージということで…もごもご。。。



br_decobanner_20100423151923.gif← 番宣してるつもりは…




花巻にて

遠野近郊 comments(0) - くら乃屋女将
遠野のお隣、花巻市は温泉と賢治さんで有名ですが
それ以外にもいろいろと見どころがあるということが
最近になって分かってきました。

都会の方が、わざわざこのために
岩手までいらっしゃるとは考えにくいのですけれど、
とても心地よい空間でしたので
ご紹介したいと思います。

プロ野球のルーキーを輩出した花巻東高校のすぐそばに
この美術館はあります。


 

入館は無料です。

障害者のアート作品が展示されていて
ワタシが訪れた時には、沖縄の方の作品が特別展示されていました。



この作品というのが、圧巻です。

作品のサイズそのものは大きくないのですけれど
例えば色使いや構成がスゴイ。

特別展で展示されていた針金で作ったトーマス(機関車)などは、
片手にちまっと乗るサイズながら、
車体のフォルム、車輪に見立てたボタンとのバランス、
とてもフリーハンドで作られたモノには見えませんが
ちょちょちょっと針金をくねくねして作っちゃうんですって。

ワタシたちが退化させてしまった特別な感性が
彼らにはまだ備わっている、そんな印象を受けました。

美術館の公式HPはコチラ→ http://kourinkai-swc.or.jp/museum-lumbi/

一階にあるカフェもそそられましたけれど
時間がなくて寄ることができませんでした。
次回はゆっくりお食事も楽しみたいと思います。

ほっこりとした気持ちになれる、かわいらしい美術館でした。


花巻は新幹線の駅があり、空港がある町なのに
なんだか観光の誘導がイマイチな気がするんですよね。

がんばれ、花巻。



春が近くなりまして、今年初のヘソ天が観測されました。




陽気に誘われた方、花巻散策もなかなかですよ。



br_decobanner_20100423151923.gif← 花巻東高校の校舎も見てみて




あるジャジーラ

遠野の人 comments(2) - くら乃屋女将
 
表題は変換ミスですが、面白いのでそのまま続行。

あるジャジーラは世界のメディアの中でも、特に注目度が高いと言えるテレビ局ですね。
日本でもBSのワールドニュースで、その一部を視聴できます。

番組をきっちり見ているわけではないので
どんな媒体なのかはイメージでしかありませんけれども
公正性を大切にしているような印象があります。

で、そのあるジャジーラさんが、遠野に取材にやってきました。
我らが馬方くんの馬搬の取材です。 いえい。

しかもニュージーランドに住む友人が、この番組を見たとのこと。
せんきゅー、まいふれんど♪


ごく一部ですが、こちらでご覧になれます。(英語のみ)
            ↓
http://www.youtube.com/watch?v=rEnSf9YpFOQ


でも、ワタシが強調したいのは、
伝統の技だから後世に伝え残したい、などとというノスタルジックな動機ではなく
今こそ馬搬を見直して、普及させるべきタイミングであるということが
彼らを突き動かしているのだということ。

若い世代の彼らが、この技術で生計を立てられることを証明して
もっと日本全国に広まることを望んでいるのだと
伝えてくれていたらいいのだが、うむむ、多くは望むまい。

あるジャジーラを通じて、電化製品大国の日本で、
レトロな林業を営み、普及を目指している若人がいると
世界中に発信できたら嬉しいです。





あの二名もまた、猫好きだもんね。 うぷぷ。


br_decobanner_20100423151923.gif ← 馬もめんけえな♪






周辺近況

日常 comments(3) - くら乃屋女将
 もう花見などが各地方で話題になっているようですね。

この少し前、えらく暴風が吹き荒れて
春一番などという風情を通り越して、春の一撃のようでした。

こちらでも、昨年の鳥居倒壊に続いて、境内の杉が風でへし折られました。




枯れ木じゃないんですよ、生木です。 どんだけの風が吹いたんですか、まったく。。。
左右対の杉の木が…。
手前の鳥居は昨年倒れ、住民の手で再建されたばかり。

災難続きのお稲荷様。 お労しや。


後にこの折れた木は、根元から切られました。 なんだか悲し。。。
間伐材のように、ご近所様の薪となることでしょう。

薪…かぁ…。

と折に触れワタシの頭の中に「薪」が横切るようになったら、あら不思議、
馬方くんが突然やって来て、馬搬で出した木を使って木工品を作ったですと。

まあ器用なこと。



荷車とか作って、ジオラマのようにしたくなるお馬さんが、くら乃屋にやってきました。

お馬さんだけではないんです。


「薪」も来ました!



これ、薪です。  どうしてこんなに断面が綺麗かと申せば
磨いたから。 馬方くんが。

この木はコナラの木で、「薪」自体を木工品と言いますか、
オブジェに仕立てるのも面白かろうと、きれいに磨いて焼印まで押して
2年後にホントの薪となるまでの間、見て楽しんでもらうという狙いだそうです。

ふむ。 でわ、ワタシは2年後までに薪ストーブを持たねばならんのか。
え? このたった3本の薪のために、新たにストーブを設置するですと?

いかん、いかん、いかん、馬方くんの罠にはまっちゃいかん。

あな、恐ろし。  彼は一体何者なのだ。 正体を見極めねば…。


雪はほとんど姿を消しました。
田んぼも畑もすっかりと現われましたら、途端に人が出はじめまして
もう始動準備開始です。

大地と共に暮らしている人々の営みは、季節が移ろうように動きますね。


br_decobanner_20100423151923.gif← 福寿草発見!





わたわた。。。

思えば遠くへ来たもんだ comments(0) - くら乃屋女将
 久しぶりにわたわた、みちみち。

少しでも余計なことをすると、途端にてんつく。

冬季の間、ワタシの魂を揺さぶった高村山荘は何と閉鎖されていると知り
今月末にお迎えするお客様をご案内しようと思っていたのに
挫かれてしまいました。

んが、高村山荘に代われる高村山荘はほかにないので
不肖ワタシめが、たっぷりと暑苦しいレクチャーをし
もうお腹いっぱいにしてからチョロっと外観を覗き見ていただこうと計画し
その段取りを考えていたら午前中が飛んでしまいました。

みちのくの花巻町に人ありて
  賢治をうみき われを招きき

この高村翁の心象に触れられる貴重な施設が
雪の季節は閉鎖だなんて、惜しすぎる。
雪の時期こそ「雪白く積めり」じゃないの。

ああ…長く記事を書いていると、もっとてんつくしてしまうので
すみませぬ、今日はここまで。





猫ならヨユーでテレビが見られるんだがな。


br_decobanner_20100423151923.gif← ぴー助は猫番組が好き


星の数

遠野のイベント comments(3) - くら乃屋女将

良く晴れた夜空には無数の星のきらめきが見られます。
どんなに冷え込んだ日でも、思わず見とれてしまう輝きで
背景となる漆黒のスクリーンもまた都会では得難いものです。

都会では「星の数ほど…」という言い回しが成り立つのでしょうか。
知識として、それは数の多さを表す比喩表現と知ってはいても
実際に見上げた頭上に圧倒的に広がる星々を見てからの印象は
少し違ってくるように思います。
「星の数ほど」というのは、大小に関わらず一つ一つが輝いて
それが夥しく広がる圧巻な様だと、今のワタシは思うのであります。


遠野には、色々な目的を持った団体、集団、グループがありまして
例えば昔話を語る語り部さんたちは「いろり火の会」というグループを作って
様々なところで活躍しておられます。

そのような集団のひとつに「ねまるべ遠野」というグループがありまして
震災直後にはボランティアをしたり支援チャリティバザーをしたりしておられました。
様々なイベントを通じて、地元を盛り上げようという団体です。

彼らが来月18日に、はしご酒のイベントを行う運びとなりました。

詳しくは コチラ→ http://tonohashigosake.jimdo.com/


一口3,000円で、チケットが3枚綴られており
イベント協賛店でそのチケットを使えば、
特別メニューの一品とお酒が提供されます。
つまり3軒のお店をハシゴできるということですね。

そこで驚きましたのが、協賛したお店の数です。
遠野に、これだけの飲み屋さんがあったのか!とまあ本当にびっくりです。
東京23区より広い面積で人口3万人を切っている遠野市(スッカスカですな)で
これだけのスナック、バーが営業しているなんて、生き残っているなんて!
どうしてなのかワタシには大きな謎なのですが
現にお店はあるわけだし、営業してるのですから
商売が成り立つほどにお客さんが入っているということなんでしょうね。

…あやからなくっちゃ。

生憎、来月18日は本業優先のため参加はできないのですけれども
せっかくほとんどすべての飲み屋さんが詳らかになったのですから
隙あらば各店舗を探検したいと、新たな野望が芽生えました。


飲み屋さんなら星の数ほどありますよ、とお客さんに紹介できますかしらね。



 

ふ:おお、いやだ。また酒の話をしているわ。ニンゲンって懲りないイキモノなのね。


いやいやいや、ワタシは参加できませんって言っているでしょうが。
イベントじゃなくても飲みには行けるんだけどね。


br_decobanner_20100423151923.gif← 新しい出会いがあるかも〜♪


プチベール

遠野のおいしい comments(0) - くら乃屋女将
 カテゴリでは、遠野のおいしいとなっておりますが
これは遠野産ではございません。

岩手県内ではあるものの金ヶ崎産です。



こちらプチベールという野菜です。
広く「岩手のおいしい」というカテゴリを設けることも考えましたが
それほどワタシの守備範囲は広くはないので
遠野で食べたからヨシとします。
ご意見のある方は、挙手してください。

この野菜、芽キャベツとケールの掛け合わせだそうで
あまり流通していないのだそうですね。

先日、当館にお泊りくださった県内の方から頂きまして
少しの塩でさっと炒めて、初体験。

………うんまぁ〜〜〜い

茎は歯ごたえが心地よくシャキっとしてほのかな甘み、
葉は塩と相性よくしんなりして、青臭さゼロ。
新食感、新味覚、即好物リストに仲間入り。

珍しい野菜を頂戴しまして、ありがとうございました。


ワタシたちは県内にすら
友人がいたわけでもないのに移住しました。
正直、知らないことだらけです。

しかもお勤めしているわけではないので
県内の情報を耳にする機会が少なく
生活者として知っておくべきことも知らず
何を知らないかさえ知らないのかもしれません。

ですから、こんな風に県内で生産されている珍しい野菜をご紹介いただけるのは
本当にありがたく、嬉しいことなのでした。

一緒にいただいたチーズケーキも、全身でガッツポーズいたしました。
お店もしっかりマーキング。


さて、プチベール。
芽キャベツの親戚ですから、肉料理とよく合います。
茹でたソーセージに添えるのも◎♪
機会がありましたら、ぜひお試しくださいませ。

「な〜んだいまさら、とっくにお試し済み」でしたら失礼しました〜。。。



野菜の鮮度が嬉しく感じました。

陽射しも、もう冬のモノではなくなりましたね。





陽だまりの姿も、衣替えをしたかのようなお姿です。



さーて、今年の畑は何を植えようか。
プチベールは栽培できるのかな。 
調べてみよっと。


br_decobanner_20100423151923.gif← 岩手の短角牛と合いそうだわ〜♪♪



いちゃいちゃ

日常 comments(0) - くら乃屋女将

一日の天気が目まぐるしく変わるのはいつものこと。

今日は、晴れのち曇りのち雨のち曇り。
もうどうにでも、好きなようにしておくれ。

雪じゃなくて、雨。

市街地はもうスニーカーで道を歩けるようになりました。
東京では桜が咲き始めたそうですね。
こちらの桜は、連休のあたりで見ごろを迎え
あっという間に散っていきます。

当館脇の坂道は、くら乃屋の看板から上がまだ氷。
いつまでたっても溶けないのが悔しくて
畑を耕す鍬を使って、ガッキンガッキン砕いていたら
鍬の歯の形が歪んでしまいました。
ほんの5メートルほどしか砕いてないのに。
なんてこった。

この場合、ワタシの力のせいなのか、鍬のヤワさのせいなのか
はたまた氷の堅さのせいなのか…。
緩くカーブを描いていたはずの鍬の歯が「し」の字になったのを眺めながら
鍬に喝を入れたくなりました。

雪がなくなった地面から、へたれた草の色褪せたのが覗き
あまり目に美しくない時期で、気分も沈みがち。

リンゴの木の剪定はとうに始まって、農家はすでに始動して
気分を沈めてなんぞいられないのでした。

ヨシ、明日も坂道の氷を砕いて、気分転換
というか、ストレス発散だー!



桃ちゃんはテテの機嫌を伺って、こんなことに…♪





まあ、いちゃいちゃしちゃって。
桃ちゃんにだけする、テテの特別サービスらしい。
かわいーじゃねぇか、こんちくしょうめ。


br_decobanner_20100423151923.gif← 砕け散った氷が口に入るぞ。 ぺっぺっ。



春なのか…?

日常 comments(0) - くら乃屋女将

ワタシは冬が好きなんです。

ひゃうてんか19.4℃を記録した今年の冬でも
雪の白さや眼玉に凍みる寒さも、好きなんです。

でも、季節はまた変わるんですね。
朝の冷え込みが緩んできました。

今朝、台所に入ると、む、む、む…。
臭う。

ああ、一昨日捌いたあの子の残り香…ではない。
これは、捌かれたモノが傷み始めたよの合図である。



釣れたて新鮮、50センチ級の鱈。 お隣様の獲物でした。 
この新鮮な鱈を食べると、スーパーのパック詰めの魚が別物になります。

それが2日もすれば…。

あー、そうか、そうなのね。
そうなのよ。

夏は傷むのよ、食べ物が。 臭うのよ、生ごみが。
そしてココは、生ごみ回収が週に一回なのよ。
どんなに暑くても。

夏の遠野の最高気温は35℃を越えますのよ。
油断すると、コンテナに入れた生ごみの袋に
大量のuji虫軍団が発生しちゃうのよ(ギャー―――!!!)。

ゲンナリ。。。
ブヨとかダニとか、強烈な虫たちの攻撃をかわさなきゃならないのよ、夏は。。。

夏のおしゃれなスカートなんぞ、ずぇったいに履けないのよ。

ああ、冬よ、冬。
行かないで。。。

白鳥もみんな行っちゃうの。。。

2011撮影

またね〜。。。


br_decobanner_20100423151923.gif←ワタシを一緒に連れてって。。。




時積もる

思えば遠くへ来たもんだ comments(3) - くら乃屋女将
 3.11を忘れない。

ずいぶん長い記事を書いたのですが、
どうしても話の筋がとっ散らかってしまって
言いたいことがうまく書けません。

だから、ちゃんと文字にできそうなときに
改めて記そうと思います。


2年前の今日、まだ通電しておりませんでした。

水や電池やカセットコンロのボンベを確保したり
ラジオが伝える「壊滅的な被害」が想像できず
上空を頻繁に飛び交うヘリを見上げて
なす術なく、悄然としておりました。

夜、窓から見下ろす街の眺めが、あまりにも真っ暗で
とんでもないことが起きているのだろうということを思いましたが
真実を知ったのは、13日の午後
やっと電気が復旧してからでした。


それからのワタシを、くら乃屋を支えてくださった皆さま
ありがとうございました。

お菓子もふりかけもお花も、届くたびに泣きながら開梱しました。
ヤマトのお兄さんの、甲子園球児のようなひたむきな働きっぷりは
そりゃあ惚れ惚れするものでしたよ。

みんなが、
俺たちゃがんばっぺ、しっかりやっぺ、と
まなこを見開いて自分のすべきことを見つめ
手を、足を、動かしました。

ガソリンがないので、自転車がやたら多くなっていましたっけ。


沢山のありがとうを、みなさまに。


まだ、心からのありがとうが言えない方が多くおられます。

まだ、ほとんどが壊れたまんまです。



家もなく 妻も子もなく 職もなく
 春来たりとて なにを寿ぐ



まだ、ワタシたちのできることがあります。

遺された方に積もる時間が、やがて優しいものになりますように。

眠りから覚める朝が、穏やかで明るいものになりますように。





br_decobanner_20100423151923.gif← 祈ります





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