繋がりの新しい形

我思う comments(2) - くら乃屋女将

サラリと書きたいところなのですが
少々暑苦しめになりそうです。

CSAをご存知でしょうか。
Community Supported Agriculture の略で、
コミュニティで農業を支える、というシステムです。

地域の消費者が農家を支える、つまりは
消費者は農家に予め一定の金額を支払い、生産物を後で受け取る
という新しい取引の形です。
前払い制ですから、天候不順などで不作だった場合には
予定通りに受け取ることができなくなります。
リスクを、消費者も負うのです。

米国での成功例をもとに、
日本でも取り組みを始めた団体があるようですが
通販型の野菜販売が浸透しているせいか
地域型のCSAの成功例は、まだないようです。

実はワタシ、遠野型のCSAが作れないかと
現在模索中なのです。

遠野の農家を遠野の消費者で支えるシステムが
それなりにうまく機能すれば
無闇な大規模化や海外移転の必要もなく
TPPだって恐るるに足りないはずなのです。

そして新規就農者が増えれば耕作放棄地も減少します。

消費者が買い方を変えるだけで、
行き詰まっていた問題解決の糸口が見えてくるのです。

スーパーやデパートで野菜を買って支払う時、
例えばその200円のうち、
生産者である農家には一体いくら配分されるのでしょう。
ワタシは、同じ200円なら、なるべく丸ごと農家にお支払いしたい、
立派な大根の対価として、生産者にお支払いしたい、
と考えてのことでした。

戦中戦後、食料の入手が困難だった時代、
大都市の人々は近郊の農家に、食べ物を譲ってもらいに出かけましたよね。
そして現代、大都市に暮らす人々は、
再び食べ物を生産する場から遠ざかっていますよね。
店に行ってお金を出せば、いつでも食べるものは手に入るとお考えですよね。

でも、本当にそれでよろしいのでしょうか。


安心安全が優先事項の上位であるならばなおさら
生産者と消費者が顔と顔を向い合せて、
これまで農家が一方的に負っていたリスクを
消費者たちも一緒に負い
誰が作った野菜なのか、誰が食べる野菜なのかを知ったうえで
それを直接売買する、そんな仕組みを作りたいと考えています。

でも、ああ、悲しいかな、ワタシの頭は年代物でしかも粗悪品。

良いお知恵を拝借できないものかと記事にした次第です。


遠野には無農薬、有機肥料野菜を生産している小規模農家が結構あるのです。
彼らの生産活動を支えたい、薬まみれの野菜はなるべく避けたい、
そんな気持ちがある方、一緒に遠野型CSAを考えてくださいませんか。




頭を使うと眠くなる。 飼い主が似たのか、飼い猫が似たのか。。。




こんなことをしてますが、これが無肥料無農薬で米を作るヒトです。

そうです、彼のお米もCSAで何とか支えたいと考えてます。
彼ですか、ええ、彼もまた真面目に農業をしている青年ですよ、ホントですよ。


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← 遠野在住でない方も、さあご一緒に〜♪



名水と山葵

遠野のおいしい comments(3) - くら乃屋女将

また見つけちゃいました。

隠れ家としか言いようのない山の奥に
ひっそりとというよりあっけらかんと
本当に蕎麦を食べたいと思った人だけ
ふらりとではなく、ムキになっていらっしゃいな、
というお店です。



それは名水で名高い稲荷穴の入口にあります。



鳥居をくぐって目に入る看板。

閉店したのに看板だけ残っていて、騙されてしまった経験が
どなたにもおありだと思います。
ワタシも例外ではありませんから、この看板が果たして
「生きて」いるのか、少々疑問に思いました。

だって、ひと気が全くないんですもの。

少しの不安を胸に抱きつつ道を下って行きますと
おお、ありました。

本当にお蕎麦屋さんがありました。

山奥の沢沿いに、山葵のハウスに囲まれるようにして
目指さなければ絶対に来られない場所に。





メニューは障子に直接書かれており、もり蕎麦のみの潔さ。





このお蕎麦が2段、普通盛り。 3段で大盛り。

雫石のそば粉と遠野のそば粉のブレンドで、ご主人曰く
本当は遠野のそば粉だけで作りたいんだけどね、とのこと。

お蕎麦のおいしさもさることながら、ここの特筆すべきは
山葵です。

山葵用のビニールハウスからはみ出した野山葵を
スリスリとすっていただきますが、これがまた、ほんとうにもう、
素晴らしく上品な香りと爽やかな辛み。
いいえ、辛みというほどの刺激もなくつゆに溶けて、
一口すするたびに、にんまりとほほが緩むのでありました。

予約制のはずが、予約なしでいらっしゃるお客さんが多くて(含ワタシたち)
常に数食分は用意しているとのことです。




まだ電気の通っていない頃の先々代のお写真。
沢に水車をこさえて自家発電なさっていたそうです。 
おお、今まさにそういう時代! 時代は回るんだわ。

この時からの建物、そのままお店になっております。
ちょー古民家ですね。

渋い職人の横顔。。。 どんなお蕎麦だったのでしょう。。。






今のご主人の若い頃。 陶芸やっていらしたんですね。
しかも北上からこのお店まで通っていらっしゃるとのこと。
どんだけ変わり者なんですか。

好きでやってるから、と明るく笑うご主人ですが
薬味に添えられた天かすは、注文してから作ってくださったもの。
心配りはホンモノです。

店のお名前をまだご紹介しておりませんでしたね。




虹葵(こうき)荘さんです。

お電話番号は、くら乃屋フロントにてお尋ねくださいませ。



br_decobanner_20100423151923.gif← 大盛り、楽勝でした。 おほほ。






はとぽっぽ

生き物たち comments(2) - くら乃屋女将

テンツクという言葉は、なんだか慌ただしく
オロオロと右往左往しながら、
やるべきことをバタバタとこなしている
というイメージで使っておりました。

今回はテンツクというより「みっちみち」。
右往左往はなくなって、
それなりに段取り良くこなせてはいるものの
やることが多すぎて追いつかない。
密度の濃ゆ〜い忙しさでした。

いや、実はまだ、みっちりとしておりまして。。。

あと一息のところです。

それでも現実逃避的なブログ更新、
ひと時息を抜かせてたもれ。。。


ネットニュースで読んだ記事ですが
日本のレース用ハトが、何と太平洋越えをしてしまったとか。
  ↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130625-00000027-jij_afp-int

日本の飼い主は、ハトを戻すための輸送費が高くて
もういらないって。。。なんてこった。。。

ハトだしね、飛行機に乗せるなんてね、とも思うのですけれど
これがペットとして飼われていたハトだと、
きっと事情が変わるのだろうなと思われます。

レース用、つまりはニンゲンの娯楽、栄誉欲、射幸心を満たすための道具です。
いかに能力が高かろうとも、投資費用とのバランスを考えます。

それってハトに限ったことではないのですよね。

純粋に愛情を持って飼育されているわけではない動物って
案外多いものですね。


それにしても、太平洋を渡りきったハトさん、大したもんです。
ちょっと前まで永田町に出没していたハトとはハトが違いますな。

今日から君をワタル君と呼ぼう。
あ、でも、カナダに移住するみたいだからな、
いい名前はないものかしらん。




しょう吉の「飛ぶ」スタイル。

2段重ねのごみ箱は、きれいに飛越できます。


さてと…あとちょっとがんばらう。

会社勤めの皆様も、水曜日の夕刻って頑張り時ですよね。


br_decobanner_20100423151923.gif← あと少しで週末だわよ〜♪










田植え

思えば遠くへ来たもんだ comments(5) - くら乃屋女将

正真正銘の、田んぼデビューでした。

田植えをしたんです。 手植えですよ。

ぬっちゃくっちゃと長靴をとられながら、苗を植えてまいりました。




天気は快晴。 電線に喧しいスズメたちが、入れ代わり立ち代わり。 
完璧な健全さがここにありました。




苗っ子はまだ一本もなし。 ここがデビューのステージなのだ。




田んぼの片隅で、籾から育てた苗っ子たち。 
機械植えではないので、30センチほども育っています。

これを田植え用の束に分ける作業から始めました。


ところが、ここに稲ではないものも混ざって育っています。

稗です。



右が稲で、左は稗。 違いはこのお写真では捉えきれませんでした。
ほんっとにそっくりなんです。
稗も生き残りたいのでしょうね。




田んぼのぬかるみに、素足で挑む女子。
素足組は口をそろえて「気持ちイ〜♪」と叫びます。

体の中の毒素が泥に吸われていく気分だそうですよ。
ワタシは毒素がないので(え?)長靴着用。

これがまた味わったことの無い感触で、歩を進めました。
抜けない、動かない、持ち上がらない。

苗を植えながら、倒れたらどうしようとばかり気にしておりました。
誰にも助けてもらえないのは明白でしたから、
「ぐっ」とか「おわっ」とか奇妙な声が出て、
しまいには「絶対無事で帰るぞ」と念じつつの田植えとなりました。

なんのこっちゃ。。。



休憩時にいただいた、真っ黒なにんにく。

作り方は定かでないので割愛しますが、ねっとりとした食感で
ドライプルーンのニンニク風味…といった感じ。
疲れが吹っ飛ぶ美味しさでした。
ご馳走様でした〜♪

肝心の田植え風景は、撮れておりません。

ええ、田んぼにおりましたから。
カメラなんて持っていられませんの。

でも、なんだか、とても、不思議なほどに、
楽しかった〜♪♪♪

童心に返る、ともちょっと違いますね。
でも夢中になるんですよ、苗を置いていく作業に。

これで足さばきがもっと軽ければ、もっと集中して、もっと早く、もっとたくさん
と没頭してしまうのでしょうね。

そして気がつけば腰がやられちゃっていたりするのでしょう。

ひとつひとつに、大きくなりなさい、元気に育ちなさいと言い聞かせましたから
秋にはたっぷりの穂を実らせてくれることでしょう。

ええ、この田んぼは無農薬・無肥料です〜。

子ども時代に、学校行事の一環で田植えをしたことがある方はおられましょうが
いえいえ、どうして、田植えは大人こそ楽しいものですよ。

未体験の方には、ごっつおススメです!



br_decobanner_20100423151923.gif← さりげなく田植えハイ♪



追:ちょいとばかり週明けまでテンツクの予定でございまして
  大変勝手ながら、次回の更新は26日とさせていただきます。
  では皆さま、良い週末を〜♪


6/23 追加 携帯のお写真ちょうだいしました♪ 



田んぼの正装、もんぺ着用。 見えないか…。。。



おめでとうございます(ほぼ私信)

お宿 comments(3) - くら乃屋女将
 2011年春、震災ボランティアさんたちが遠野を目指して集うようになって
ボランティアセンターに向かってガラガラと荷物を転がしながら歩く彼らを
何度か車で拾ったことがありました。

会社を辞めてきたんです、と言った若い男性も。
ありがたいような、心配なような、
複雑な思いで彼をセンターで下ろした記憶があります。

震災から4か月ほど経って、
自治体から緊急派遣される復旧支援団体が落ち着いた頃
彼は「くら乃屋」のHPから2週間の予約を入れてやってきました。

宿泊期間の長さから、ボランティアさんだろうとは思いました。

しかしながら、くら乃屋は決して安価な宿ではないのに
2週間も一人で泊まって大丈夫なのだろうか
懐に余裕のあるシニアだろうか、ならば暑さにバテないように
しっかりサポートして差し上げよう
などと考えておりましたら、あにはからんや
若い男性でした。 

荷物の量もさほどなく、悲惨な現場に入る前の独特なテンションもなく
淡々とした風でしたが、そのがっしりとは言い難い肩には
誰にも触れられない、意思の堅さも漂っておりました。
彼もまた、会社を辞めてボランティアに来てくださった方でした。

過酷な作業に、愚痴は一つもこぼれませんでした。
雨で作業がなくなると、とたんに手持無沙汰になりましたけれど
クサったりアタったりもなく、
その視線の先にあるべきものが
きっと混とんとし過ぎておられるのではないかと思っておりました。

遠慮がちで礼儀正しく、爽やかで繊細な方だとお見受けいたしました。

くら乃屋滞在を終えてから、一旦故郷に帰られた後
再び遠野へ戻っておいででした。
2回目以降の滞在はボランティアセンターの宿泊用体育館で
故郷へ戻る前日にくら乃屋へお泊りくださるお気遣いなどもしていただきました。

ワタシは何度か、心の中でお伺いいたしました。
探し物は何ですか。見つけにくいものですか。



そして何度目かの滞在で、何度目かのくら乃屋で、彼は教えてくれました。

「ボランティアに来て何やってんだって言われるかもしれないんですけれど
ぼく、結婚するかもしれない人に出会いました。
っていうか、もう、結婚しようって、お互いに思ってるんです」

°°(=▽=)b°° ♪♪♪ 

くら乃屋女将、年を忘れて小躍りの図。
彼女もまた体育館滞在組だったそうです。

再び故郷に帰って、本格的に就職先を見つけるつもりだと報告に来てくれた日、
彼女という方もご紹介いただきました。

ふむ。 この女性はホンモノ。大丈夫、うまくいく。
歳を得たババの直感は、確信でした。

それから1年数か月経ち、聞き覚えのあるお名前のご予約が。
しかし女性の名。 む、これは、おそらく、きっと、たぶん。。。。

ええ、いらしてくださいました♪

ご夫婦となって。




背中シリーズ、番外編。

なんでしょうね、甥っ子とか、縁の者の気分です。

よかった。 よかった。 うん、うん。 

探し物をしていたら、思いがけず大きなお宝を見つけた感じ?


一言で震災のことを語るなんてできるものではありません。
暗く悲しく凄惨な災害であったことは事実ですし、
今なお苦しみ続けておられる方も少なからずおられます。

でもまた、ヒトの繋がりも色々な偶然と奇跡に溢れているわけで
東北の見知らぬ多くの人々のために力を尽くしてくれたこのお二人の前途に
光り多かれと願うことは、誰に謗られるものではありません。

手をつないで、お二人でこれからを歩んで行っていただきたい。

ずっと、ずっと、一緒に歩んでいただきたい。




お幸せに…(感涙)。

過酷な作業を厭わずに、ありがとうございました。
東北中を代表して、深謝申し上げます。

再び遥々いらしてくださって、ありがとうございます。
お二人の笑顔が見られたこと、何よりも冥利に尽きます。

お二人のお子さんを、孫と呼ぶ準備は万端ですとも♪


br_decobanner_20100423151923.gif← 日本全国 孫だらけ〜♪


洋食屋さん

遠野のおいしい comments(4) - くら乃屋女将

遠野にもカフェがあるんですよと、先日記事にいたしました。

国道沿いの「カフェ・べジトル」さんと
市街にある「オン・カフェ」さん。

どちらも野菜の使い方がお上手で、
味付けといい彩りといい、とてもクオリティが高いと
ワタシは思っております。

カフェではないのですけれど、いわゆる洋食屋さんも
遠野市街(6/19訂正)にございます。

ご夫婦で営み、そのオムレツ定食は評判で
フォークで割ればとろりとほぐれる卵が美しく
テレビの取材などもあったようです。
その名は「レストランたくみ」。

オムレツもハンバーグも美味しゅうございますけれど
ここの何が好きかと申せば、トマトです。

こだわりのトマトとかそういうのではなく、
サラダに添えられるプチトマトは必ず皮が剥いてあるんです。
ココ、ポイントがヒジョーに高いです。

くら乃屋でトマトをお出しするときも、皮は剥きますんです。
形の良い産直品でも、くら乃屋ファームのいびつなトマトも
ほぼ必ず皮を剥きます。

なぜって、ワタシが皮なしの方が好きだからです。

葡萄の皮を食べないように、トマトの皮もできれば食べたくない派。
プチトマトと言えども例外ではないのです。

ですので「レストランたくみ」さんのトマトは、大好き♪

この日は日替わりのメンチカツ定食。
さあ、皮むきされたトマトをご覧あれ。



これにコーヒーもついて800円はお値打ちです。


くら乃屋ファームのトマトは植えたばかりで、収穫は夏を待ちます。

こちらは結構育ちました。



さて、なんでしょう〜♪


br_decobanner_20100423151923.gif← お答えはコメントにどうぞ〜♪


初餅まき

遠野の人 comments(4) - くら乃屋女将

今日も暑い一日でした。
もう夏になったようですが、皆さん、ご無事でしょうか。



それを何と問われても、答えようのない集まり…。

大人たちがとりあえず集まって遊ぶ目的の、「やかまし村」という集い。



ピザ窯のある集会所に屋根が作られ、
そのお祝いの席に参加いたしました。



見事な梁。 もちろん手作りです。


お祝いと言えば、恒例の「餅まき」です。

実は初めての餅まき体験。
「遠野まつり」では、ヒトが乗った山車の上から盛大に餅がまかれますけれど
今回のように、日常のお祝いごととして行われる餅まきは初めてでした。



先ずは神事から。 この方たちの手によって建てられた屋根です。



そして屋根に登って…




屋根の四隅から餅がまかれます。

飛んで来る餅は結構大きく、当たったら事故になるのでは?
と心配する餅まき初心者を他所に、子どもたちはバッチリお菓子もゲットです。



精一杯の四頭身坊や。 




とったどー♪ の笑顔。 お菓子中心のコレクションですな。

餅をまいた後は、ピザ窯でピザを焼きます。
ここでも子どもたちは、大人たちに言われずとも積極参加です。



生地を伸ばしてトッピングすべてを自分たちでやりました。

形なんて二の次。 自主性と自己責任はこうして作られてゆくのでした。

大人たちが遊ぶ目的で作った「やかまし村」ですが
やはり大人たちだけというのは何とも不自然で
おのずと老若男女の集いとなるのでありました。 うむ、善哉。

今回の最年少参加者。



もう、もう、このおててを見られただけでシアワセ〜♪




何を飲んでいるのかチェックする最年少。
これをアナタが飲めるようになるのは20年後ですよ。

子どもは地域の宝であると実感した昼下がり…。


br_decobanner_20100423151923.gif← 私たちの責任は重いんですよね


元気、ちょうだいしました

生き物たち comments(3) - くら乃屋女将

昨秋に病を得るまえから、
さくらは他犬に対しては友好的とは言えぬ態度でした。

若犬の頃は、それなりに社交性もあったのですが
老境に入って気難しくなったのか、やたら冷たい態度を示すようになりました。

それじゃつまんないじゃないの、せっかくかわいいワンコたちなのに。

見て見ぬふりをして、他の犬をやり過ごそうとするさくらを尻目に
飼い主さんも呆れるほど撫でくりまわせば
新たな友好関係ができるのです♪





林の奥にいるところを発見。 名前を呼べば、お父さんを引きずる勢いで駆けてくる。

いた、いたいたいた!



きたきたきた! 耳を伏せて喜びを全身で表現。





ぬ〜ん♪ 久しぶりだったね、ケンタくん♪

毎度会うたびに、嬉しいの舞を惜しみなく披露してくれるケンタくん。




とびっきりの笑顔、ちょうだいしました。


元気が一番だよね。


br_decobanner_20100423151923.gif← 犬は元気の素を振りまいてくれるのだ♪


鳥め

日常 comments(3) - くら乃屋女将

久しぶりに朝寝坊を決め込んで
惰眠を楽しんでいたある朝の午前4時。

その日は朝から快晴で、
天窓はすでに明るい陽射しを枕辺に送り込んでおりました。

すると、チッチュルリ、チーチーチー…と小鳥の声が。

朝のまどろみのBGMが囀りだなんて、なんて贅沢な…♪
と思っておりましたら、この鳥は拙宅屋根近くの電線に止まって
美しい声を響かせ続けました。

チッチュルイリ、チーチーチー
チッチュルイリ、チーチーチー チッチュルリ、チーチーチー

まだいるのか…とぼんやりと聞くともなしに聞いていると、さらに

チッチュルイリ、チーチーチー
チッチュルイリ、チーチーチー チッチュルリ、チーチーチー
チッチュルイリ、チーチーチー
チッチュルイリ、チーチーチー チッチュルリ、チーチーチー
チッチュルイリ、チーチーチー
チッチュルイリ、チーチーチー チッチュルリ、チーチーチー…

もーーーー!うっるさいやんけ!

朝寝坊計画、台無し。

結局4時半には起きる羽目になって、いつもと変わらず。

顔を洗って着替えて居間に戻っても

チッチュルイリ、チーチーチー
チッチュルイリ、チーチーチー チッチュルリ、チーチーチー

…ンナロー、何者かしらんが焼き鳥にするぞ。

爽やかな快晴の朝、田舎ならではの美しい小鳥の囀りですが
枕もとでずっとやられてごらんなさい。
だまらっしゃい!と叫びたくもなるんですってば。

何だか損した気分のまま散歩に出れば、林の中でカッコウが鳴く。

カッコウなんだからカッコウーと鳴けよ。

なぜむせるんだ、カックフッ…って鳴くな、気になるじゃないか。

カックフッ…カックフッ…カックフッ…カックフッ…カックフッ…

だれか、のど飴を奴に…!


早朝は鳥の声が喧しい。
頼む、適度な距離を保って正調で鳴いてくれ。


鳥の声でやさぐれるなんて、心が煤けているのかしら。。。

それとも、田舎に慣れてきたのか。。。





鳥ごときで惑わされない、器の大きなヒトになりたいよう。。。


そしてホトトギスはいろんなリズムで鳴いている。

ほっきょきょくきゃくくく  とっきょきょくきょくく  
ほっきょくくほっきょほっきょきょきょ……


br_decobanner_20100423151923.gif← ちゃんと鳴けってば!


三田屋(さんたや)さん

遠野の人 comments(2) - くら乃屋女将
 それは一日市(ひといち)通りにある、元店舗です。

今では老朽化が進み、近年この建物のオーナーとなった方が
取り壊してコンビニにでもしようかと胸算用していたところを
地元民の強い要望で「ちょっと待った」がかかり
1年単位で市が借り上げ、今後の行く末を地区住民に諮っているのでした。

「ちょっと待った」の最初の主な理由は、
この空き店舗が地区の自治会館として利用されていたことですが、
そればかりでなく、この店舗は遠野が栄華を誇っていた時期の
典型的な町家造りの建物で、貴重な歴史的財産を保護したいと
強く願う方々がおられたことも重要な点です。

町家造りの建物と言われても、表から眺めただけではわかりません。
時代の流れに沿うように店舗の「顔」を改装なさったからです。
でも、店舗の中は
「ここに駄賃付の馬が繋がれたのよ」とか
「仕入れの商品を山積みにしたトロッコがこの廊下を走ったのよ」とか
繁盛していた呉服屋さんの賑わいが、そこここに残っているのです。

古くは沿岸からの海産物を
峠越えをしながら内陸へ運んだ時代、
遠野は重要な中継地として栄えたそうです。

SLが走っていた頃、一日市通りは大そう賑やかな商店街として
街の経済の要でもあったそうです。

その栄華の記憶を持つ方の熱意が、外来人であるワタシに伝播いたしまして
再生プロジェクトの末席を汚しているというわけです。




店舗内、石畳の内廊下。 ここをトロッコが走ったんですって。




三田屋再生は、地元地区住民の夢であります。

ここがああなったらいいな、こうなったら嬉しいな、と
夢を語る場となりました。

夢を形にしようと集まった方々です。 いいでしょ、大人が夢を語り合うなんて。



遠野の市街地、 何気にこんなレトロ物件が現役だったりします。



オート三輪が走ってほしい、そんな風景。

これも遠野の一面です。


br_decobanner_20100423151923.gif← まだまだあります、レトロ物件


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