大向うから

遠野のおいしい comments(0) - くら乃屋女将
「民宿とおの」の若き3代目は、
要太郎さんとおっしゃいます。

野望深き彼は受け継いだ民宿だけでは飽き足らず
すぐ隣の敷地に築百年の蔵を移築し、
ラグジュアリーな空間を醸し出すダイニングと
一日一組限定の宿泊施設を作りました。

趣向を凝らしたこの施設は「とおのや要(よう)」といいます。

当初、彼の野望に理解を示す人は少数派で
遠野でこんな商売できるわけねぇ、
と批判的な方の方が多かったのだそうです。

宿泊施設についてはさておき(一応ライバルだもんね)、
このダイニングについては、
遠野でこそ成功してほしいと応援しておりました。

ここで供されるお料理は、要太郎さん渾身の一皿が並びます。
それは素材だけに頼るものではなく、しっかりと「料理」されたものです。

特筆したいのは、肉でも魚でも熟成させること。
要太郎さんの真骨頂、醸しが加えられるのです。
プロシュートさえ手製です。

本より「民宿とおの」では、オリジナルのどぶろくが自慢。
ワタシはどぶろくの概念を、こちらの一本で覆しましたんです。
麹までが飲みやすいとは!

こうしたことからワタシは彼を
「醸田要太郎(カモシダヨウタロウ)」と呼んでいたのでございます。
語呂もなかなかでございましょ。

ぬふふ。

さてこの度、またまた彼は新しい試みに挑戦しました。

どぶろくに果実を加えてフルーティに仕上げた
どぶきゅ〜る」を開発したのです。
先日は東京まで出向いて、営業してきたそうですよ。

ここまで来ますと、もう「宿」の枠を超えておりますから
なにか屋号をつけて民宿から離そうということになりました。

そこで彼はワタシが勝手につけた呼び名を採用し
「醸し田屋」を名乗ることになったのです!

いよっ! 醸し田屋っ!





モデル、醸田要太郎。

見せに来てくれました。できたてホヤホヤの法被を。
紋はどぶろくを注ぐ器です。 よう似合ってますよ♪




僕も着てみたい。。。

ぴー助サイズは作ってません。


外野の声に怯まず挫けず、彼は頑張っております。

若い人がそのように奮闘しているのを見て
ワタシも座して文句ばかり言う人になってはおられません。

彼の屋号を大向うから叫ぶとともに
それに相応しくありたいと思うのでございます。


醸し田屋っ!


← 舞台は遠野から都会へ手




 

ありがとう、くーちゃん

生き物たち comments(0) - くら乃屋女将
2月23日の記事で、
クロコ氏もしろうさんも、くーちゃんも越冬したぞと申し上げました。

あの時点では、確かにそうでした。


その後、何度かボタボタな雪に見舞われ、




ヨシ、もう春だぞと思えば再びベタベタ雪に降られ、





ようやく本日のようなザ・春、の一日を迎えております。



陽だまりで気絶する猫。。。


このふーちとよく似た柄行きのくーちゃんは、
3月に入ってから姿を見せなくなりました。

いつものゴハン場所にも
もぐり込んでいた藁置場にも
陽だまりの午後にいた木材の上にも
くーちゃんの姿はありません。

くーちゃん食堂のご主人に訊くと、
いないのよ、出てこないの、だから、きっと…
と仰いました。

遠野の極寒期をようやく越したのに、
この陽だまりを味わわずに、どこへ行ってしまったのでしょう。

おやつ係が来た合図は、さくらのハーネスの音で
犬にスリスリする猫になってくれたのに
最近はさくらが散歩できなくなって
たまにしかおやつをあげられなかったね、ごめんね。

くーちゃん、くーちゃんの大好きな婆ちゃんは
春になったから庭仕事を始めたよ。
側に居て婆ちゃんの仕事を見守らなくていいの?


ずんぐり体型のくーちゃん、
カメラ嫌いのくーちゃん、
食堂のお家の中に入らなかったくーちゃん。

ありがとう。
あなたに会うのが楽しみで、坂を下っていました。
雪道を跳ねるように走って来て、
おやつをねだるあなたが好きでした。

今頃はきっと常春の国でぬくぬくと、
婆ちゃんの夢でも見ているかしら。。。





またね。



← くーちゃん。。。。。。。。








 

旅レポ その4 これでお終い

旅人 comments(0) - くら乃屋女将
東京の子だった時代からずっと
「茅の輪」というモノを知りませんでした。

ワタシの記憶が東京の全てであるなら
東京には茅の輪が存在しなかったということです。あはは。

まあ、少なくとも出身地元の神社には無かったので、
遠野に来て初めて八幡宮様の茅の輪をくぐった時には
とっても新鮮な気持ちでした。

御作法を記したメモを熟読し、間違えないようにお唱えしたのは
「蘇民将来」。

そみんしょうらいって何のこっちゃろか、とは思いましたけれども
呪文なんだろうから意味なんて知らんでよいわ、と放置。
(えー、蘇民将来、知らなかったのー、という謗り声が聞こえる…)




さてお伊勢さま地方、全てではないにしろ
多くのお宅で玄関の軒先に注連縄がかかっておりました。

旧正月のものにしても、時期がずれとるよなぁと不思議に思っておりましたら
こちらでは一年中注連縄を飾る風習があると知りました。
しかもそれが「蘇民将来」の昔話に由来しておるとは!

遠野の謎を伊勢で解きました。

えーえ。結構ですよ、ワタシの無知を笑ってください。
あやうく一生の恥をかくところでしたが
知らぬまま人生を閉じれば恥にもならんのではないかと思ったりして。。。



そして最後の訪問地。



夫婦岩〜♪ 
強風というより暴風の中、白波美しい景色を楽しみました。

ワタシの目には、大きい方が奥さんに映るんです。
女性はかように大きく逞しくあるべし、と教えてくださっているのだわ〜。
ぬほほほ〜〜。

参道入り口に大きな写真パネルがありまして、
ちょうどこの岩の真ん中からご来光が昇る景色を展示してありました。

中年女子3名で、わ―綺麗だねー、とやっておりましたら
すっきりとした身なりの老紳士が声を掛けてくださいまして

いや、ほんに綺麗なんやけど、カメラの数が多うてねぇ、
景色を味わって見たいと思うても、
シャッターの音がうるそうて幻滅するよ。
耳栓したらええかもしれんけどね。

まあ、そんなに人気なんですね、
さすがに有名どころは違いますね。

いや、二見なんか夫婦岩くらいしか見るとこないやん。
皆さんは、これからどこに行かはるのですか。

これから賓日館に寄ろうと思って。

ああ、あそこは入館料はかかるけど一見の価値はありますよ。
嬉しいねぇ、どちらからいらしたんですか。

鳥取と東京と、岩手です。

とここで老紳士、異様に「ええええー!岩手!」と驚く。
そんなにレアなのか、岩手県民。。。


いや、僕ねぇ、昔、仕事で岩手に行ったことがるんですよ。
沿岸から盛岡から、ずっと各地を仕事で回って
2ヶ月くらいいたんですわ。
だからねぇ、震災の時もねぇ、ほんに胸が痛うてねぇ。


嬉しかったです。嬉しかったのですけれど、ワタシは俄か県民なので
どう盛り上がっていいか戸惑いました。
これが生まれも育ちも岩手県民ならば、どわーっと話を膨らませたでしょうが
あな、悔し。
張りぼて県民、イマイチのノリで老紳士に曖昧な笑顔しか向けられず。。。

それからしばし二見のことを話してくださって、
ここもまた皇族方がご投宿なさった時代からは
見る影もなく廃れていき、今では伊勢同様
あっという間のスルー地区なのだそうです。

散策すれば、静かで落ち着いた良い街で、
かつてここがリゾート的地域だったことを彷彿とさせる品格を感じました。


日本を廃れさせるのって、日本人なんですねぇ。。。

代わりに何を手に入れたのか、何をもてはやしているのか…。
よおく自身を振り返り、
目を向けるべき方向を間違えないようにしなければと
多くの気づきを得た旅でありました。

同道してくれた友人と、留守番を引き受けてくれた番頭に感謝。


お願い事が成就したら、お礼参りに行かなくっちゃ〜♪



← 旅は善哉





 

旅レポ その3と少し

旅人 comments(2) - くら乃屋女将
伊勢名物と言えば赤福が有名ですね。

この赤福のお店はあちこちにありまして
その販売網の広さには驚きました。

買い損ねても、また買い損ねても
まだ次の地に赤福の店はある。
買うまでは逃がさないとばかりに、あちらこちらに
赤福赤福赤福赤福赤福赤福赤福赤福………。。。

分かりましたよ、買いますよ、ええ、ええ、
お土産に買えばいいんでしょ、
と買い求めたのは、帰りの日の名古屋駅地下でした。

逃れられませんでした、赤福。





これも名物、伊勢うどん。

卵のトッピングで100円増しって、ちと阿漕では…?と思いましたが
初めてのチャレンジでしたから、勇気を出しました。

うどんにコシがない。。。ふわっふわのうどん。
これは食事ではなく、おやつです。
食べ物ではなく、飲み物です。
スポンジケーキのようなうどん、
初体験ながら美味しくいただきました。




ご当地ビール。
結構しっかりとビールでした。
軽すぎず渋すぎず。。。ワタシの好みとしては、OK〜♪




てこね寿司と赤出汁。

ゴハンの量もふくよかで、
赤出汁のお味が異国に来た感を高めてくれます。

そしてこれらの美味しいシリーズで特筆したいのが、沢庵

何とも上品な塩加減の沢庵、東北では出会えない味付けでした。
おおお、沢庵にも地方色が出るのか!と、お土産にお買い上げ〜。


旅の醍醐味、堪能いたしました。
どちら様も、ご馳走様でした〜♪



← 麺なのに、ふわっふわ〜♪





 
 

旅レポ その2

旅人 comments(0) - くら乃屋女将
翌日は、たっぷりと1日使ってお伊勢参り。

伊勢神宮には、外宮(げくう)と内宮(ないくう)がありまして、
場所も少し離れております。
投宿は外宮近くでしたから、内宮へはバスを利用しました。

の、前に、バスを途中下車して
ワタシ的にこの旅のメイン
もしくは目玉、主目的、必須、マストな訪問地、
道拓きの神様、猿田彦神社をご訪問。

道を拓かねば! なんとしても!
お力添えをいただきたく、全身全霊を込めてお参りいたしましたよ。



御利益がありますように。。。


さて、お伊勢さま。
路線バスの広告枠や、市内の観光案内版のそこここに
「お伊勢参りは外宮から」というキャッチコピーの様な文言が
しつこいくらいに書かれておりました。

なんでじゃ…?
内宮からでもご利益はあろうぞな、と思いつつ内宮へ。



内宮参道入り口近くに人だかり。
何事?と覗けば猫が日向ぼっこしておりました。

ふむ、内宮のアイドルであるにゃ。
神々しくさえありますにゃ。


沢山のお宮様に、二礼二拍一礼。
小銭が見る見る無くなるさまも気持ちよく、
遷宮されたばかりのピカピカなお宮様たちは
まだ引っ越ししたばかりとあって、
少し不慣れな、馴染むまでにもうちょっとな
初々しさを醸しておりましてですよ。



旧居から


新居へ。
こちらは最後の遷宮ですって。
作業に当たる方は、皆様白い作業着です。



内宮を一通り回りますとちょうど昼頃になりまして
参道ちかくの「おかげ横丁」で昼ご飯。

これがまあ、ものすごい人。

大型観光バスで内宮の駐車場に着くと、
集合までの間、急いでお参りして、さっさとこの横丁に来て
コロッケやソフトクリームなど歩き食いをしながら、ピースでお写真。 
老若男女取り混ぜて、すごい勢いと数。

皆さんが皆さん、大型バス派ではないにしろ、自家用車で乗り付けても
メインはこの横丁での飲み食いの様でした。






おかげ横丁にもアイドル。 
福々しいお顔で、カメラ慣れしておりましてこのポーズ。

生猫で猫養分を補給〜。うむ、満足にゃり〜。



そして外宮へ戻りますと、あれ?あれれ?
なんだか人が少ないですよ。
あの大勢の参拝客は、どこへ行っちゃったんでしょうか…?

そう、そういうことだったのです。

お参りなさる大半の方は、内宮の天照大神様をお参りして
おかげ横丁で舌鼓を打ったらば
次の目的地、真珠の国に行っちゃうんです。

外宮に行かない! なんてこった!

内と外と言えば内、表と裏と言えば表、西と東なら東、松に梅、上に下、
複数の種類のものがあれば、
必ずと言っていいほど格をつけて比較しがちな日本ではありますが
お伊勢さまに対して、それはいかにも不敬でございましょう。

当然の結果として、伊勢に宿泊する参拝客は少ないのだそうで
外宮周辺は、平日とはいえなんとも心もとない人通りでございました。

伊勢市、スルーなんですな。
どっかで聞いたような状況。。。

お伊勢さまという国の宝を擁しながら、スルーの憂き目にあうなんて
一昔前には考えられないことが起きておりました。

そんなんで、いいの…?



← いわんや遠野をや。。。 




 

旅レポ その1

旅人 comments(2) - くら乃屋女将
さて、名古屋駅で友人たちと落ち合って
味噌カツ国に来たご挨拶をしに
熱田神宮さんへ参りました。




広〜い参道。
清々しいお宮さんでした。

外国人観光客も大勢いらしてましたよ。
名古屋ですからね、大都市ですものね。

お参りが済んで、境内を散策していると
境内になぜか名古屋コーチンが数羽、歩いております。

あれは、食糧でしょうか。。。と見れば
近くでオジサンがおやつをやっています。

思わずお声掛け。

あのー、この鶏、オジサンが飼っていらっしゃるの?

オジサン、声掛けされ慣れておりまして、
呵呵大笑ののち、

神社には元から鶏がいるモノ、
それが証拠に神社の入り口にでかでかと建っているアレを何と呼ぶ、

と、鳥居ですか…?

さよう、鳥が居るから鳥居と申すのだ。
然らば鶏はあの鳥居に居て不審者の侵入を知らせる役目、
あの上に陣取ってコッコケッコーと鳴くのであーる。
時にご婦人方、どちらから来られた?

あ、えーっと、鳥取と東京と岩手です。

なんとな。これは異なこと、如何したご関係か、
いやそんなことを尋ねても詮無いこと。
ではせっかくだから熱田の真の御神木をご覧いただこうか。

え?あの鳥居近くのでは?

あれは偽物、真の御神木はこれじゃ。

とまあ、こんな調子で
境内をちょろっと案内してもらっちゃったりして
楽しかったです。

一通りしゃべり終えた頃、
ふとすれ違った外人さんにオジサンは声を掛け、
熱田の歴史のさわりを英語で語り始めたのでした。

あ…、熱い。
オジサン、熱田愛が熱い! 熱熱じゃないのー!




オジサンに偽物と呼ばれた御神木。
幹にお猿の顔をお持ちなのです。
もう立派な御神木ですよね。

今回の旅、行く先々で地域愛に満ちた方に出会いました。

日本、いいぞー♪


← 次回は猫が登場〜

 

お伊勢さま

旅人 comments(2) - くら乃屋女将


オオハクチョウが北を目指して飛び立つ頃、




味噌カツ国を経由して、伊勢参りをしました。

色々と検討して宿泊したのは伊勢市駅すぐ近く、外宮参道前の
日の出旅館さん

建物は築70年とかで、古いのですが古臭いことはなく、
快適に過ごすことができました。



お部屋の窓は木枠。
風に打たれてカタカタと鳴る音は、
昭和半ば生まれの女子3名にはただ懐かしいばかり。

雨戸を閉めないと台風の雨が
ガラスの隙間から部屋に入って来たよね〜とか
子どもの頃にはこのガラスのカタカタという音が恐かったんだ〜とか、
新建材にサッシ窓の現代では失われた感覚。

一体いつから階段は、ギシギシと鳴らなくなったのでしょう。

古くてもきちんと手入れされ、
水回りは最先端の設備でしたから何の心配もなく
気持ちよく過ごせました。
この部屋の設えなどの古さがまた風情となって、
旅のよい味付けになりました。

同業であることは、特に率先して言いませんでしたが
チェックアウトの際には、
食事も丁寧で美味しく、
お蔭様でいい旅になりましたとお礼申し上げました。



最初の朝ごはん。



二日目の朝ごはん。


くら乃屋よりもはるかに先輩の日の出旅館さんに泊まって
勉強させていただきました。

豪奢な作りの温泉旅館ではないからこその、おもてなし。

おもてなしの心って、構えて作るものではないのだなと
教えていただいたように思います。

支配人さんの言葉は、名古屋に近いはずなのに
ほとんど関西のイントネーション。
はんなりとした優しい語り口で、これも伊勢らしい優雅さ。
ええですなぁ〜♪

お伊勢参りの際に、いかがでしょうか。
お勧めのお宿です。


あら、今日も猫ナシでお送りしましたわ。


← 宿ブログだから、一応。。。

 

支えなくては

我思う comments(0) - くら乃屋女将
遠野に来てから、農業の在り方について少し考えるようになりまして
CSA(Community Support Agriculture)、
つまり地域で地元の農業を支えるシステムに興味を持ちました。

現在では様々な形で消費者が
応援したい「業」を支える仕組みができつつあるようです。

こんなサイトを見つけました。

https://www.den-suppo.jp/

ピンポイントで職人さんへダイレクトに支援金を送るって
分かりやすくてシンプルなのに、今までなかった仕組みですよね。
ネット時代だからこそできることでもあるように思います。
お土産付きというのも、ふるさと納税的な発想ですかね、
ちょっとそそられます。

世の中の富裕層の方たちが
ご自身の家を飾りたてたり、
服装や食べ物にばかりお金を使うのではなく
こうした取り組みに積極的に関わってくださればいいのにねぇ、
と思うのは持っていないがゆえの僻みですかしらん。


例えば伝統的な日本建築の技術。



障子の設え一つでも




千鳥模様の電灯のかさにしても




和室に隣接する板の間でも



格式ある床の間はもちろん




豪奢な大広間なんてものはワタシには建てられませんから
それを保護して後世に残すことの一助になるなら




300円の入館料はお安いものでございます。

お写真は全て賓日館(ひんじつかん)、
三重県は二見にある国指定重要文化財です。
かつては貴賓のお宿とされておりましたとさ。
どうりで、すんばらしい。

こうした建物もそうですけれど
伝統の式典や習わしでも、
途絶えさせてはならないものが多くありますね。

式年遷宮などもその一つと思います。

伊勢神宮では無事に終えたようですが
下賀茂神社がちょっとアブナイ。

その費用捻出のために、敷地内にマンションを建設って
ありえないでしょ、ちょっちょちょちょっと待ってよ、と申し上げたい。
けど、もう決まっちゃったみたいですね。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASHC02H3W_S5A300C1AC8000/

有形無形に関わらず、21世紀にふさわしい
文化財の保護の仕方があるのではないかと思うのです。

国の指定があるなしに関わらず、
日本人として日本文化の保護の一端を担うのは
ごく自然なことではないでしょうかしら。

先の職人さんたちも、後世に技術を繋げてくださる方々です。
しっかりと応援したいですね。



← 今日は猫ナシで






 

嵐!

日常 comments(2) - くら乃屋女将
三日も続いた嵐が去りました。

え? Jニーズの団体様と思われました?
いやですねぇ、もうこの歳でJニーズの話題なぞ
あろうはずないじゃないですかー。

正真正銘の嵐でござますよ。

雪を吹き散らかしながら、山が唸っているかのような風、
屋根に叩きつけられる飛散物、踊らされる木々。。。

野生の生き物たちは、こんな嵐も自力でやり過ごすのだなぁと思うと
大したもんだと心から感服いたします。

そして、今日見つけたのはこの光景。。。



くら乃屋フロントから望んでいた、
落葉松と添うようにいた枝垂れ桜が、真っ二つに。。。




生木を倒す嵐だったんですね。

コワーイ。 アブナーイ。

この木はもう伐採されるのだろうけれども、その後どうなるんでしょうねぇ。
いただけるのならいただきたいものでございますねぇ


倒れた木を見れば、
反射的にもらえるかどうかを目論む薪ババアですが、
それがなにか。

持ち主さまは準・木こりさんですから、無理かな。。。


嵐の後に、たっぷりの陽射し。
陽だまりに集うシッポ族、要介護犬に寄り添っております。




色とりどり過ぎ。。。
たまさん、乗ってるし。。。 
たまさんは体重2キロだから、いっか。。。

さくらが抱き枕に使っているのは、
猫キック(マタタビ入)だから、猫まっしぐらになってしまいました。

ちょうどいい高さなんですよ、寝たきり犬には。


← いい迷惑





 

春遠し

思えば遠くへ来たもんだ comments(2) - くら乃屋女将
吹雪は3日目に入りました。

ごおごおと家も倒さん勢いの風と雪。。。

雪、3月の雪、、、。



こんもりと、くら乃屋裏手の吹き溜まり。

情け容赦ない風のせいでどっぷりと埋まりました。



積んだ薪と薪の間に、雪詰まる。

この雪が厄介なんです。
掻けば下はシャーベット、上はやや粉雪なので、
掬うにも一筋縄ではいかない重さ、投げれば飛び散る無礼者。

ほんじつはこのやや粉がみっちりと湿気て、
水を含んだ布団の様。。。



昨夕、駐車場に車を入れようにも、
吹き溜まりの雪が丘のようになっていて車が入れそうにないと
お客様が路駐した車から降りていらっしゃいました。

ここから見ても丘ほどには見えませんでした。
でも、しっかりと砂丘のように盛り上がっていて
確かにここへ車ごとツッコめとは言えませんでしたから
掻きましたとも! わっせわっせと!
しかもそのお客様に手伝わせてしまいましたー! 

長靴も手袋もないお客様でも
ワタシが一人雪を掻くのを、黙って見ちゃおられなかったのでせう。。。
す、すみますぇん。。。

かろうじて車1台通れるほどに道を確保しました。
お写真の左に積まれた雪、膝ほどのかさがありますんですよ。
ホンっと、3月の雪かきって肩や腰に堪えます。
ワタシの嫌いなことベストテンに今日からランクインですわ。

春遠からじと思っていた矢先に、この吹雪。
なぁ〜んてな!と背中を見せかけた冬将軍が
コチラ向きにどっかと胡坐をかいたか…。

ねばるよねー。



あの日に思いを馳せた昨日、
荒れ狂う雪片は、祈る人々の心模様を見せるようでした。

辛い想い出をお持ちの方たちには、
忘れてもいいこともあるとお伝えしたいです。
その代り、何も失わなかったワタシたちが、
くっきりと心に留めておきますから。。。





寄り添う相手のいる幸せを噛みしめて
合掌。



← 早く春来よ



 
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